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0027

少女は、……女はいつも政略の道具でしかなく、母も、祖母もそうして栄華を忘れた末席貴族に嫁いだ。爵位など久方ぶりだろう。この土地は痩せ、食べるものはあまり出来ない。そして山ばかりで坂道が多いため、人が住むだけの敷地が圧倒的に足りない。働き手は外に出て、山に残るのは老人と子供だけだった。それでも人がいる限り、金がなければ餓死しか残されていない。そんな惨状であるから、両親は泣く泣く娘を手放したのだ。泣く泣く手放した、と信じているのは少女だけで、会いに来ない両親を鑑みれば、喜び勇んで差し出したという最悪な答えにたどり着いてしまう。あんまりだった。けれど、少女は泣けない。これから、また強くなる。ならなければならない。
それに少女が暮らすためには、最低限の食物が必要だった。ほんのわずかな領地を守るために金が必要だった。だから、恥を捨て王に願った。
王は笑いながら許した。心の奥で嘲ろうと、彼はその演技を続ける。少女が初の国母となるから。
この国の祖は女王。女王たる定めを持ちし娘が、第一子を生み、国母となる。第一子は、性別関係なく継承権をもち徹底的に教育を受ける。第一子を生んだ母は国母と呼ばれ、初めて王の番(つがい)となる。
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